広島県西日本豪雨災害に見る防災事業の大切さ ウムヴェルト株式会社 

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広島の建設コンサルタント  ウムヴェルト株式会社
〒737-0004 広島県呉市阿賀南8丁目1番7号 TEL.0823-76-5855
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広島県西日本豪雨災害に見る防災事業の大切さ

広島FM防災ハンドブック2019(2019年7月配布)より
 
広島FM防災ハンドブック2019

 
甚大な被害をもたらした平成30年7月豪雨。流れ出た土砂などにより寸断された道路、河川、法面などの復旧を現場で支えたウムヴェルト株式会社の代表取締役 平賀勝秀さんに話を聞きました。
 

1)災害現場の惨状を目にし言葉を失ったあの日

 私たちが手がけているのは測量や設計を主とする建設関連の業務です。土木工事を行う前段階を請け負い、最初に現場に足を踏み入れることが数多くあります。
 西日本豪雨の前日は、安全大会を開催していました。平成27年から毎年行っているのですが、その日は途中からびっくりするくらい雨が降り出して大会は中止。私も自宅のある呉へと帰途を急ぎました。はじめは車で帰ろうとしましたが道路がまったく使えない。次の日なんとかフェリーで辿り着き、言葉を失いました。車も人も通らない恐ろしいほどの静けさと、ひと目でわかる土砂崩れ。「大変なことになった」。頭が真っ白になったのを今でもはっきりと覚えています。
 

2)迅速で正確な対応を心がけ社員一丸となり業務に邁進

 災害はいつどこで起きるかわからないことを痛感。平成26年広島市8月豪雨災害の際にはボランティアに参加しましたが、この度は仕事を生かして復旧に尽力しようと決意しました。予想通り、翌日から作業依頼の電話が鳴りやまず、私も社員も不眠不休の闘いがスタート。県内のあらゆる建設コンサルタント会社、建設会社が駆り出され、全国各地から続々と応援の人が到着しました。激甚災害にあたる今回の災害では国から復旧予算がおりるため、その概算を出すために被害の全容を把握しなければなりません。また工事を進めるには、当然その初動である測量設計が必要となります。私たちが担う役割は、どこよりも正確さとスピーディさを求められました。
ウムヴェルト株式会社

 

3)作業効率を上げたドローンと励みになった被災地の声

今回活躍したのが、数年前より導入していたドローン(UAV)です。導入するにあたっては各々講習等を受けていましたが、これほど次から次に使うのは初めてのこと。目の前の業務をひたすらこなすような日々でしたが、その実力を評価してもらうことも多々ありました。ドローン自体の実績は浅いですが、測量や地質調査、非破壊調査など、これまでの現場での経験が生かされたのだと思います。ドローンを活用したこともあり、結果として300件以上もの現場を担当しました。また、大きな励みとなったのが被災地の住民からいただく声掛け。労いや感謝の言葉に、どれほど力づけられたかわかりません。「倒れるわけにいかない」。そんな気持ちを社員全員が持っていましたが、その根底には自分が倒れて遅延を生んではならない、一日も早く復旧をしなければという思いがあったことは言うまでもありません。
ドローンの様子
三次元測量図

 

4)被災を免れるための備えを

今回の災害で特に感じたのは、インフラが破壊されることの怖さ。道路一本寸断されるだけで物資や人の流れが滞り、復旧の遅れを招きました。無駄な公共事業は省くべきですが、砂防ダムや護岸工事など被害を最小限に留めるため絶対的に必要なものもあります。そこに住む人たちの暮らし、何より欠けがえのない命が守られるのであれば、今一度真剣に考えるべきではないでしょうか。